結論
- カットパスは、シールをはがす位置を示す線。ラクスルのシール・ステッカーのデータには必ず必要。円形・楕円形、正方形・長方形、おまかせカットは、ラクスルが作ります。細かな形の指定があるときは、自分で作って入稿します。
- 背景は、絵柄の外側にどれだけ確保するかが納品形態で変わる(ラクスル)。おまかせ仕上げは3mm以上、四角カットとロールシールは4mm以上、台紙ごとカットの通常シールは5mm以上、大判ステッカーとフロアステッカーは10mm以上です。
- 線の作り方は会社で違う。WAVEは1pt・黒(K100%)の線を、専用の「カットパス」レイヤーに。グラフィックも、デザインとは別の、名前が「カットパス」のレイヤーに、同じ位置で作るよう求めています。
- 文字はカットパスから2mm以上内側へ(グラフィック)。グラフィックは、カットに±1mm程度のずれが出るため、塗り足しも2mm以上作るよう案内しています。WAVEは、外側へ1mm以上の塗り足しと、内側へ1mm以上離した文字です。
ラクスル: 納品形態ごとの塗り足しと余白の幅
白いフチなしで端まで背景を入れたいときは、カットパスから外へ背景を引きのばし、絵柄との間にも余白をあけます。ラクスルは、次の表の「A+B」の長さだけ、絵柄の外側に背景を確保したデータを求めています。
| 納品形態 | A. 塗り足し | B. 仕上がり線からデザインまで | 背景を確保する幅(A+B) |
|---|---|---|---|
| おまかせ仕上げ | 2mm以上 | 1mm以上 | 3mm以上 |
| 四角カット・ロールシール | 2mm以上 | 2mm以上 | 4mm以上 |
| 台紙ごとカット(通常シール) | 3mm以上 | 2mm以上 | 5mm以上 |
| 大判ステッカー・フロアステッカー | 5mm以上 | 5mm以上 | 10mm以上 |
公式資料の原文(7か所)
- 「データの背景は、デザイン(文字・絵柄)の外側になるべく大きく引きのばしてください。」
- 「「A. 塗り足し」:背景は、仕上がり線よりも外側に引きのばし塗り足しを作る必要があります。」
- 「「B. 仕上がり線から、内側のデザイン(文字・絵柄)までの間」は、一定の距離(余白)をあける必要があります。」
- 「おまかせ仕上げ2mm以上1mm以上3mm以上」
- 「四角カットロールシール2mm以上2mm以上4mm以上」
- 「台紙ごとカット通常シール3mm以上2mm以上5mm以上」
- 「大判ステッカーフロアステッカー5mm以上5mm以上10mm以上」
3社の案内を並べた、カットパスの条件
| 項目 | ラクスル | WAVE | グラフィック(シングルタイプ) |
|---|---|---|---|
| 会社が作ってくれる形 | 円形・楕円形、正方形・長方形、おまかせカット(角丸は不可) | 保存済みの案内には記載なし | 正方形・長方形、角丸、正円・楕円(入稿データにパスがあればそちらを優先) |
| 自分で作る道具 | 保存済みの案内には記載なし | Illustratorのペンツールか図形ツール | Illustrator(レイヤー)、Photoshop(作業用パス) |
| レイヤー | 保存済みの案内には記載なし | デザインとは別の、テンプレートの「カットパス」レイヤー | 別レイヤーで、名前は「カットパス」。同じ位置に作る |
| 線の太さ・色 | 保存済みの案内には記載なし | 1pt・黒(K100%) | 線に色をつける(太さの指定は見つからず) |
| 塗り足し・文字の距離 | 納品形態で異なる(上の表) | カットパスの外側へ1mm以上の塗り足し、文字は内側へ1mm以上 | 塗り足しは2mm以上、文字などはカットパスから2mm以上内側 |
| カットのずれ | 保存済みの案内には記載なし | 切り込みで「僅かなズレ」が出る | ±1mm程度 |
| 形・数の制約 | 原則40パス以内、角度は90°以上 | 鋭角(90度より狭い角)はわずかな切り込みが入る。重なったパス・輪になったパスは思わぬ形になる。単純な形で約1cm角から | 複雑すぎる形・鋭角は受けられないことがある。ハーフカットは1点のみ |
公式資料の原文(28か所)
- 「ラクスルでカットパスを作成(①円形・楕円形、②正方形・長方形、③おまかせカット)」
- 「お客様自身でカットパスを作成(④)」
- 「カットパス形状に細かな指示がある場合は、お客様にて作成いただき、デザインデータと一緒にご入稿ください。」
- 「※角を丸くする(角丸)の対応はできません。角丸を希望の場合は、④お客様自身での作成が必要です。」
- 「原則カットパスのパス数は40パス以内、角度は90°以上になりますので、デザインによってはご希望に添えない場合がございます。」
- 「シールを切り込む工程(ハーフカット)では僅かなズレが発生します。」
- 「・パスが重なっている場合」
- 「・パスが輪になっている場合」
- 「スムーズにカットできずに思わぬ形状になったり、不自然に尖った形状になってしまいます。」
- 「カットパスは、Illustratorの「ペンツール」もしくは「図形ツール」でご作成ください。」
- 「カットパスは、デザインするレイヤーとは分けて作成していただく必要がございます。」
- 「カットパスは必ず、テンプレートの、「カットパス」レイヤーに作成してください。」
- 「カットパスの、パスの線幅は1pt、色は黒(K100%)で作成してください。」
- 「カットパスから1mm以上はみ出す様に外側へ塗り足しを行い、1mm以上内側へ文字等を配置してください。」
- 「カットパスの形状が、90度よりも狭い鋭角なラインの場合、わずかな切り込みが入ってしまいます。」
- 「単純な形のカットパスであれば、最も小さいもので、約1cm角まで切り込み(ハーフカット)が行えます。」
- 「ハーフカットパスは、注文時に選択いただいた形状とサイズをもとに、当社で作成いたします。ただし、ご入稿データにパスが作成されている場合はそちらを優先いたします。」
- 「デザインとカットパスは必ず、レイヤーを分けて作成してください。」
- 「カットパスのレイヤーは必ず「カットパス」という名前にしてください。」
- 「必ず同座標(同じ位置)に、別レイヤーでデザインとカットパスを作成してください。」
- 「デザインとは別に、カットパスは必ず作業用パスで作成してください。」
- 「ガイドで作成されたパスは反映されません。」
- 「パスは必ず線に色をつけてください。」
- 「「効果」メニューの「スタイライズ」での角丸は、カットに反映されません。」
- 「カットには±1mm程度の誤差がありますので、フチを切り落とすようなデザインには必ず塗り足しを伸ばしてください。また、切れてはいけないもの(例えば文字など)は2mm以上内側に収めてください。」
- 「塗り足しも2mm以上作成していただく必要がございます。」
- 「※複雑すぎる場合や、鋭角なカットはお受け出来ない場合がございます。」
- 「シングルタイプのハーフカット対応可能点数は1点のみです。カットパスは一筆描きの、線が交差しない閉じた図形でご指定ください。」
ラクスル カットパスガイド/WAVE カットパスが必要な場合のデータ作成/グラフィック シール印刷(シングルタイプ)データ作成
自分でカットパスを作るときの注意(WAVE・グラフィック)
- 線は効果で作らない: WAVEは、スタイライズやワープなどの効果で作ったカットパスは反映されないため、「アピアランスを分割」するよう案内しています。グラフィックも、スタイライズでの角丸は反映されないとしています。
- ガイドで作った線は使えない: グラフィックは、ガイドで作ったパスは反映されないと案内しています。線には色をつけます。
- カットパスのレイヤーには、線だけを置く: グラフィックは、ほかのオブジェクトやテキストを置かないよう求めています。
- 点は少なく、なめらかに: WAVEは、アンカーポイント(線の途中にある制御点)をできるだけ減らすよう案内しています。スムーズツールや、パスの単純化が使えます。
- 一筆書きの閉じた形にする: グラフィックのシングルタイプは、線が交差しない一筆書きの閉じた図形だけです。複数に分かれた線は入稿トラブルの例に挙がっています。
- 両面印刷の裏面は、カットパスが要らない: WAVEの、剥離紙に印刷する場合の案内です。
公式資料の原文(10か所)
- 「効果(スタイライズやワープなど)を使用して作成されたカットパスは、カットに反映されません。」
- 「[オブジェクト]→[アピアランスを分割]」
- 「ガイドで作成されたパスは反映されません。」
- 「パスは必ず線に色をつけてください。」
- 「「効果」メニューの「スタイライズ」での角丸は、カットに反映されません。」
- 「カットパスのレイヤーにはカットパス以外のオブジェクトやテキストは作成せずにご作成ください。」
- 「美しくカットを行う為、カットパスのアンカーポイントは可能な限り減らしてください。」
- 「[オブジェクト]→[パス]→[単純化]」
- 「シングルタイプのハーフカット対応可能点数は1点のみです。カットパスは一筆描きの、線が交差しない閉じた図形でご指定ください。」
- 「裏面はカットパスの作成は不要です。」
仕上がりに出る違い(切り口・角の丸み)
- グラフィックの切り口: 少ない枚数は刃カット、一定の枚数を超えるとレーザーカットです。レーザーカットの切り口には0.2〜0.3mm程度の隙間ができ、剥がしやすくなります。部数や納期にかかわらず、カットの種類は選べません。
- ラクスルの大部数シール: 角に0.5mmの丸みが必ず付きます。大判ステッカーとフロアステッカーは、角に半径2mm以上の丸みが付きます。
- ラクスルのおまかせカット: オペレーターが目視でカットパスを作るため、同じデータでも仕上がりの形が変わることがあります。
公式資料の原文(6か所)
- 「少ない枚数に関しては、刃カットにて加工を行い、ある一定以上の枚数を超えるご注文の場合は、レーザーカットでの加工になります。」
- 「部数・納期に関わらず、カットの種類は変更、選択はできません。」
- 「レーザーカット加工は、カットの切り口に0.2~0.3mm程度の隙間ができ、剥がしやすくなっています。」
- 「商品の特性上、角に0.5mmの丸みが必ず付きます。」
- 「商品の特性上、角に半径2mm以上の丸みが付きます。」
- 「オペレーターが目視でチェックしカットパスを作成するため、同じデータでもカットパスの仕上がりの形が異なる場合があります。」
カットパスのよくある質問
カットパスとは何ですか?
シールをはがす位置を示す線です。WAVEは、台紙は切り離さずシールの部分だけに切り込みを入れる「ハーフカット」の位置を指示する線と説明しています。
カットパスの線は、何ptの何色で作りますか?
WAVEは、線の太さ1pt・黒(K100%)で、カットパス専用のレイヤーに作るよう求めています。ラクスルとグラフィックの保存済みの案内には、線の太さと色の指定は見つかりませんでした。グラフィックは「線に色をつける」ことだけを求めています。
円形や四角形のシールでも、自分でカットパスを作る必要がありますか?
ラクスルは円形・楕円形、正方形・長方形、おまかせカットなら会社が作ります。グラフィックは、シングルタイプで正方形・長方形、角丸、正円・楕円を選べばカットパスの作成は不要と案内しています。角丸はラクスルでは対応できず、自分で作ります。
カットパスが2つ以上あるデザインは、どう扱われますか?
WAVEは、一筆書きで閉じたパス1本を1点と数え、重なった2つは2点と数えます。グラフィックのシングルタイプは、ハーフカットできるのが1点だけで、複数あるときはマルチタイプになると案内しています。
公式資料の原文(12か所)
- 「剥離紙からは切りはなさず、シール部分のみの切り込み(ハーフカットパス)を行います。」
- 「カットパスの、パスの線幅は1pt、色は黒(K100%)で作成してください。」
- 「カットパスは、デザインするレイヤーとは分けて作成していただく必要がございます。」
- 「カットパスは必ず、テンプレートの、「カットパス」レイヤーに作成してください。」
- 「ラクスルでカットパスを作成(①円形・楕円形、②正方形・長方形、③おまかせカット)」
- 「お客様自身でカットパスを作成(④)」
- 「※角を丸くする(角丸)の対応はできません。角丸を希望の場合は、④お客様自身での作成が必要です。」
- 「シングルタイプは「正方形・長方形」「角丸」「正円・楕円」にはカットパス作成が不要です。」
- 「カットパスは、一筆書きで閉じられたパス(クローズパス)を1点と数えます。(アンカーポイントの数は関係ありません)」
- 「また、「A」の様に2つのカットパスが重なっている場合は2点と数え」
- 「シングルタイプのハーフカット対応可能点数は1点のみです。カットパスは一筆描きの、線が交差しない閉じた図形でご指定ください。」
- 「図のデザインでは各1点としてカウントされますので、合計2点となります。この場合は、マルチタイプでの対応となります。」